ちきりんさん&きのりんさんの「人口減少社会における地方再生」トーク配信で見えたこと

ちきりんさんときのりんさんの「人口減少社会における地方再生」トーク配信を聴きました。
中身が濃くて展開が早いトークが5時間も!録画配信はないようです。。。
ほんとうの意味での、地方再生とは・・・の輪郭が見えました。



人口がプラマイゼロにはならずに減っていく
社会減 > 自然増

人口が減るということは、うつわが同じであるならコストや負担が増えるということ。
土地の人にとって必要なその地域の商業施設、病院などが経営が大変になる。ライフラインのための税金も使う人が少なければ値上がるかもしれない。
減ることを前提で考えなければいけない。自治体が消えることなく存続すればよいということでもなく、住人にとってより良い形に最適化されることが大事。

その土地に住民票を移してもらって住んでもらったり、起業してもらったり、その土地に継続的に人が訪れて、お金をたくさん落としてくれれば地域経済は潤うだろうが、人口の自然減は止まらない。それをカバーできるほど社会増を見込めるかといえば厳しい。

その地方再生のための対策としての地域おこし協力隊であったり、再生のモデルケースのフォーカスのあて方であったり、一見良さそうなものが根本的な解決から遠ざかり今後予測される人口減少の現実から目を背けて人口が増えさえすれば解決するようなイメージでミスリードしているようなところがあると知った。

たとえば、受け入れ体制が整わないままの募集であったり、役割が曖昧だったり、求めているスキルを持たない人が来てしまうようなミスマッチなどで、地域をおこすことなく、その地域の役所の人手不足要員になってしまうということも。。。

素晴らしい活躍をしている隊員さんもいらっしゃいます。
参考 : 地域おこし協力隊 | 灯台もと暮らし 

その再生として使われるお金は、税金。でもそのお金はベストな使われ方をしているかというと、自治体によるが結果的に失敗に終わっていたりする。再生がかなわず無駄遣いになり借金になる。
見切り発車でまねをしても、条件も場所もニーズも規模も違う場所で成功したことがそのまま他の場所で成功するわけがなく、一時的にうまく行ったようにみえても継続しない。

原因は、お金がまず先に用意されてしまうから

お金があれば、リサーチすることもなくすぐにつくれる。
つくったものの売れない。施設に人が入らない。
リサーチ・営業をせず、数字に意識が向かないので使いきって終わりがち。失敗を省みず、また繰り返すことになる。
お金をつかうことはできても、お金を増やしていくことは容易ではない。そこには、先見性と営業力とマーケティングのセンス、コスト感覚、知恵、などなど必要。
それらの経験値や苦労がないまま、お金を渡されてもなかなか増やすことはできない。
大きな施設ではなく、未来の人材育成として留学など人に投資することだってできる。
お金への価値観が違う。どれだけ、増やすことが地道で大変なことかわかっているかどうか。。。

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お金が先に用意されていて、問題解決に知恵を絞り再生に導くことができるというのは稀有なことなのかな?
何をもって地域をおこしたか・・・というのもむずかしい。
自分の目で現地を見ること、信頼できるメディアで情報にふれる、一次情報の数字をみて分析することで地方と関わる機会に出会ったとき何ができるか考えておきたい。

再生を必要とするとき、ゼロから新たに立ち上げていかなければいけないときは、つねにその土地に適したオリジナリティのある、売上見込に応じた資金内でアイディアを考えて必要な人を説得して支持されなければ、はじまらないし解決の方向へ進めない。

地方再生は、起業家精神が必要なのだな。。。

会社に雇われていると例えミスをしても、最悪何も考えてなくても自動的に毎月お給料がもらえてしまう。一生懸命働いているので、当然といえば当然だ。
でも、それが個人事業主になったら、一生懸命とかでは話にならない。
それ相応の価値を提供しなければ、お金はだしてもらえないし継続できない。
会社はその見えない価値と信頼を、何も持たない私に貸してくれていた。でもその後ろ盾がないならその価値や信頼はゼロから積み上げて行くプロセスを通らなければ手にすることはできない。。。

地方も大きいなにかに乗っかっていれば安心という状況ではなくなり、従来の方法論が通用せず、乗り物から降ろされて生き残りの競争に晒されているのと同じ状況なのかもしれない。

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そもそも、自分一人もなんとかできないようでは、なにもはじまらないわ。。。
でもそれができたら、おおきな可能性に繋がるはず。今はWebがあるから個人こそが活きる。
人間として魅力的な人なら、どこに居ても地域をおこしていけるのだと思った次第です。

「人口減少社会における地方再生」トーク配信 twitter #cs02